ふくしまキッズ博に参加された池田香織さんへのインタビュー

震災の翌年2012年より開催し、今年4回目となる「ふくしまキッズ博」に映画祭スタッフが記録係として参加させていただきました。

映画祭当日もイベントの様子などをまとめた記録映像を上映しましたが、

今回レポーター役としてご参加頂きました女優の池田香織さんにインタビューをさせていただきましたので、それに併せて「ふくしまキッズ博ダイジェスト版」をYoutubeでも公開させていただきます。お見逃しの方は是非ご覧ください。

 

―それでは、さっそくインタビューさせて頂きます。

宜しくお願いします。今回、「ふくしまキッズ博」に参加されたとういうことですが、今年の夏でしたか?福島にいらっしゃったのは何日程度でしょう?

 

88日、9日のイベントで、私はその前日の7日から泊まって、全部で2泊しました。

 

今回はレポーター役として、会場にいらっしゃるご家族やお子さんたちにインタビューを行い、映像を通して、イベントの様子や雰囲気をお伝えするという役目でした。

 



 

―「ふくしまキッズ博」のイベントについて少しお聞かせいただけますか?

 

震災があってから4年経ちますが、お外で遊ばせるのがちょっと不安だなって

思っている親御さんや、お子さんたちもいろんな不安とかストレスを抱えていて。

そういうご家族やちびっこたちが安心して、外で遊ぶみたいに思い切り遊べるような施設をつくろっていうことで、いろんな人が協力し合って始まったイベントです。震災の翌年から始まって今年で4回目になります。

 

 

―ふくしまキッズ博に参加される方はやはり家族連れ?お近くの方が多いのでしょうか。

 

そうですね。ご家族でいらっしゃる方が多いです。

歩いていらっしゃるというよりは、車でいらっしゃる方が多かったのですが、『近所でこういうのやってくれて嬉しい』という方が多かったので、お近くからのお越しくださる方が多かったと思います。

 



―どういった遊具、アトラクションがありましたか?人気の遊具は?

ゾーンが2つに分かれていて、おもちゃゾーンは、SL?っていうんですかね。子供たちが乗って、ぐるぐる回る乗り物がありました。

 

すごい人気があったおもちゃは、片足に輪っかをつけて、そこから紐につながってて、その先にボールがついているんですけど、それを足でぐるぐると回して、もう一方の足で跳ねて遊ぶおもちゃがあって。それが一番人気でしたね~。

先についているボールが光るのもお洒落でした。記録映像にも映ってます。

 

あとは、もう一つのゾーンでは、エアー遊具っていうのですかね?

空気で膨らませる、ゴム製の大きい遊具がありました。

ゴムの滑り台とかそういうのがあって、そこで走ったり思い切り身体を使って遊べるんですけど。

中に人が入れるくらいの大きいビニール製のボールに子供たちが入って、ごろんごろんと回してもらっていて。中はクッションで柔らかいから安心なんですけど、子供たちがきゃっきゃっとはしゃぎながら、中で転がって遊んでいたのが、すごく楽しそうでしたね~

外では出店をやってたり、地元の幼稚園児のダンスの発表や楽器演奏もやっていて盛り上がっていました。

 

 

―遊ばれているお子さんの年齢は?

小学生くらいまでのお子さんが一番メインでしたね。

あとお兄ちゃんおねえちゃん。

 

 

―イベントに参加されて何か感じたことはありますか?

車で会場に向かう途中までに…人が住んでいないような地域とかも通ってきたりして、

ニュースで見ていただけの風景を間近で見たときは、ショックを受けたんですけども…

イベント会場である体育館について、実際そこで子供たちが元気に遊んでいる姿や

親御さんが「子供たちが楽しそうにしてて、よかった」という声を聞くと、

「ああ、(私も)参加できてよかったな」とか「来年もこのイベントが続けられるようにもっと協力できたら」って思いました。

昨年も参加されたというお客様もいて、皆さん、すごく、よろこんでくれていたので。

 

 

 

―最後にインタビュー内容そのほか、印象に残ったことがありましたらお聞かせください。

 

そーですね、お子さんにインタビューをしたときなんですが、「お外で遊んだりするの?」って何気なく聞いたら、「しない」って言ってたのが、すごいショックでしたね。

何だかんだ自分も、いま外にいて、インタビューをしているし、

噴水とかでも…普通にその時は遊んでいたので

普通の風景、普通の場所に居る感じがしたんです…

体育館の周りにいるときは…でも、実際にインタビューして、そういう言葉を聞くと

「ああ」って…。やっぱり、いろんな大変な場所に今いるんだなっていう気はしました。

印象的でしたね。

震災で恐い思いをして、立ち上がるまでの時間もかかる中で、子供たちが安心して遊べる場所がないというのは…ちょっと可哀想ですし…年一回だけじゃなくて、子どもたちが、もっと思いっきり身体を使って遊べる環境が増えたらいいな、と思いました。

ぜひ続けて欲しいですし。自分もまた参加したいです。

 

-本日はどうもありがとうございました。

 

 

取材・文 向日水ニャミ子

  スチル撮影  大門 嵩 

    協力 ブックカフェ二十世紀

   

 


池田香織さんがレポーターを務めました『ふくしまキッズ博ダイジェスト版』はこちら!